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【作家棚】宮城まり子さんと中村メイコさんの面白い関係

 

 

 

  


 

 

 

 

昨日、ネットのニュースで宮城まり子さんの訃報に触れ、とても残念に思ったと同時に、きっと今頃、大好きな吉行淳之介さんと再会して喜んでいらっしゃるんじゃないかなって、不謹慎ですがちょっとだけ微笑ましい気分になった。

 

宮城さんと言えば、ねむの木学園なのですが、私的には吉行淳之介氏がセットになっている。特に 淳之介さんのことで、吉行淳之介氏との関係を大いに楽しませてもらい、その後、吉行淳之介についてあれこれ読むきっかけを作って下さった。

 

そんなこんなで、私のなかでは宮城さんは恋愛に全力疾走している女性としての印象が強く、いつまでも生身な女を感じさせられる方なのです。

 

「残念だなぁ、あー残念。」と、昨日一日、ニュースを見るたびに肩を落としていたのですが、今朝のラジオ・あなたとハッピー! | ニッポン放送 ラジオAM1242+FM93で、面白いエピソードを中村メイコさんが語ってくれていた。

 

 

 

 

 

メイコさんと言えば、こちらも吉行淳之介。彼女の初恋の人という吉行氏。そして、メイコさん、宮城さんともお友だち。いわば恋敵なはずなのですが・・・。

 

しかし、メイコさん、二人の関係を目の当たりして、恋だの愛だのはこういうものなんだと、私はダメだなと思ったそう。

 

宮城さんと吉行氏が同棲を始めたころ、そのお宅に遊びに行ったそう。その家の前は急な坂道。部屋からその坂を覗ける窓があり、宮城さんは「私ね、ここで一日、淳ちゃんが行ったあと、待ってるの」と言ったそう。

 

メイコさん、「だいたい淳ちゃんというのも気に入らない。淳之介さんとか、吉行とか言って欲しいのに」と(笑)

 

窓辺でずっと淳之介の帰りを待っている宮城さん。「帰ってこないかもしれない」そんな風に待つこと、それが「同棲」なのだとメイコさんは言う。

 

宮城さんはパートナーとしての立ち位置だったわけですから、なおさらそういう危機感があったのでしょうね。

 

また、メイコさんは吉行氏が亡くなった時にお悔み伺ったそう。もちろん、宮城さんはメイコさんの初恋の人ということも知っている。

 

「よく来てくれたわね、泣いてもいいよ。メイコちゃんのラブレターはちゃんと残してあるのよ」と。恥ずかしいから「返して」とメイコさん。そしたら、「焼いた。もうない。」と。「失礼でしょう?」とメイコさんは笑いながら話されていた。こういう、感情を剥き出しにするあたり、いかにも宮城さんだなぁと感じます。

 

最後に宮城さんは、

「可愛くて、変な人、そんなところに吉行さんが惚れた人」とメイコさんは言う。

 

これらの話、訃報のニュースなどからは、ちょっと想像できない彼女の一面ですよね。私はメイコさんが話してくれた内容こそが、本の中の宮城さんであり、ちょっと嬉しくなった。

 

ということで、今朝はメイコさんの話を聞けて本当に良かったなぁ。

そうそう、以前読んだメイコさんの本にも同じエピソードが載っています。

 

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宮城まり子さんのご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

【吉行淳之介関連本】吉行淳之介と女たち - えとせとら本棚