王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
2022年12月10日はこちら!!
■ビューティフルからビューティフルへ:日比野コレコ
■内容
絶望をドレスコードに生きる高3の静とナナは、「ことばぁ」という老婆の家に毎週通っていて――。たたみかけるパンチラインで語られる高校生たちのモノローグ。第59回文藝賞受賞作。(GoogleBooksより)
■著者について
2003年奈良県生まれ。2022年に本作で第59回文藝賞を受賞し、デビュー。
(Amazonより)
■インタビュー
―――今回の受賞の感想は?
日比野さん:
ずっと昔から小説を書いていたので、この辺でとっておかないと人生の整合性が取れないっていうか。だから受賞して「そらそうや」と言う気持ちはあった。
―――いつから小説を書いているんですか?
日比野さん:
幼稚園くらいから文章は書いていた。
―――登場人物で意識したことは?
日比野さん:
登場人物はどれも自分の性格の投影。ナナとかは学校生活での私。勉強とか結構してきた。静は恋愛(に対しての自分)、ビルEは反骨精神を投影。
―――こういった小説を書こうと思ったきっかけは?
日比野さん:
言葉遊びが駆使された文体になっている。ダウンタウンの松本さんを尊敬している。松本さんがテレビとかで発言されたのを全部メモ取っている。そこから言葉って超面白いって思っていて、ああいう文体が出来上がった。とにかく人を飽きさせないように、強い言葉を入れていくのを意識した。
―――10代のころの危うさとか脆さとか、言葉とは違うギリギリのラインを辿っているのが凄く伝わって来た。
日比野さん:
高校生のクラス40人いたら、全員が(10代の危うさを)持っている。だから、醜く生きても、美しく生きても、自分のビューティフルという美学を書きたかった。
*10代の切実な悩みを過激な言葉で表現した物語です。
■感想
筆者の日比野さん、まだ大学生だそうです。それなのにずっと文章を書き続けて来たとか。凄いですよねぇ。しかも、ご自身の「美学」を書きたかったとは!大人すぎる!18歳で自分の美学なんて、考えたことなかったなぁ。またまた期待の若い作家が誕生ですね。それでは、また来週!
過去のテレビ棚一覧は、こちらからどうぞ!
■本日取り上げられた書籍 の一部
予算は1000円!レシピ本としても使える一冊。
ヨシタケシンスケさんの毎日が楽しくなる90の憶測を収録。